MTGの高騰と昔話

2014年3月9日 雑記
特に酷いのはここ3年だと思う。

5年くらい昔はまだボブが3kだったし、UWフェッチも5kで揃えたし、貴族の教主も3kで高いなと愚痴りながら買ったものだ。さらにアンシーがなんと通販最安10kで買えたのだ。

私がMTGに復帰した当時はまだスタンにアラーラがいて、デッキカラーが混沌とした時代だった。ジャンドが幅を利かせていたためか、神ジェイスはそんなに暴れていなかったと記憶している。レガシーでは活躍の場があるためそれなりに値は付いていたが、それでも5kで買えたものだった。石鍛冶なんか1kでお釣りが来るレベルだった。

その価値が一変したのは、アラーラが落ちミラディンが帰ってきてからだ。M11で登場した鷹とミラディンの剣を持ってスタンで暴れだした。ミラディンのセットが増えるにつれ値段が上がり始め、石鍛冶は1k程度で安定したがジェイスは天井知らずだった。10kにまで至り、スタンに青の入ってないデッキが少数派となった。というかタッチジェイスの様な環境だった。

スタン落ちまで3ヶ月のところでこの2枚が禁止となり、ジェイスは一度7kにまで下がった。そのからはジェイスがじわじわと値上がりし今の12kくらいに、石鍛冶はネメシスの登場により4k近くにまで跳ね上がった。
その2枚が消えた後は"鍛えられた鋼"が3k近くにまで値上がりし"刃の接合者"と共にスタンで暴れていた。

私はこの頃からレガシーに専念していた為、残念ながらこれ以降のスタン状況を知らない。この日記を書くにあたり、通販サイトを覗いて初めて気づいたが、オパールのモックスも結構値上がりしていた。

最近の値上がりが激しい理由の一因に新規参入があると思う。スタンから入ってもスタンのローテーションが煩わしくなりレガシー・モダンへと移っていくのだろう。私もそうだったし、ほとんどの人はそうだろう。
そうなれば当然に需要と供給が釣り合わなくなり、自然と高騰へと繋がる。

しかし市場の値段が需要の多寡だとすれば、少々不思議な事実に気づく。ジェイスやヴェリアナばかりが高騰して、十分に強い"情け知らずのガラク"や"高原の狩りの達人"が1k程度だったりする。
このことから私は「特定のカードが少し値上がりすると、早めに押さえて利益を出さんとする人々は殺到し、結果的に更に値上がりが加速する。いわば先物取引や投資の様な状況になっている」と考察した。
事実、海外ではMTGは投資対象となっているらしいし、それについてどうのこうのと言うことはしない。

ただ、純粋にMTGを楽しんでいる人口の方が多いと信じたい。その方は、”カードの強さ=値段”では無いという重要且つ根幹的なことに気づいていることだろう。是非ともころ心持ちを新規参入者の方々にもきちんと伝えて欲しい。
MTGの人口が増えるのは喜ばしいことだ。MTGはトップメタで無くても、十分に戦えるデッキが最大の魅力であると確信している。

皆様もMTGを純粋に楽しめることを切に願うばかりである。

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