当初は全く乗り気でなかったBrawlだが、手を出すとなかなかどうして面白い。
デッキが60枚というのが絶妙だ。EDHではガチデッキでも自由枠・ロマン枠を3枚程度取れるのだが、Brawlではそれが難しい。必要なカードと土地を揃えただけで60を超すことがザラにある。つまり必須級カードの引き算だ。
そもそもBrawlガチ勢というのがWotCの思惑と大きく違っているのだろうが、そこは無視する。

BrawlはEDH同様に色ごとの優劣があり、カードプールが狭い分顕著である。

一番強い色は青。というのも安定的にドローできる色が青だけ。手札が尽きて何も出来ない状況を回避しやすいのだから弱いわけがない。青単で飛びぬけて強いジェネラルはいないが、多色にするなら是非とも青を絡めたい。

青と順不同に強いのが緑。マナ加速が限定的なスタンダードでは豊富なマナクリを採用できる緑が強いのは確定的に明らか。土地の枚数を減らすことが出来るのも大きな利点だ。青程ではなくとも、不器用ではあるが手札を増やす手段もある。雑に強いクリーチャーが多数いるため、ライフを殴り切るプランをメインにとれる。緑に関しては単色でも多色でも油断ならない。

次は黒。多少重いがサーチもあればリアニメイトもある。黒のお株であるライフと削ってのドローもあるので割と何でも出来る。ご存知の通り優秀な除去も揃っているので単色で組む場合は青よりも分があるだろう。青と絡むとより強いのは言うまでもない。

次は白かな。EDHでは「MTGって青黒赤緑茶の5色だろ?」と積極的に存在を無視されがちな色である。だがBrawlのカードプールでは優秀なクリーチャーが粒揃いなので舐めてかかると撲殺される。やたらと数が増える上に全体強化が得意な殺意溢れる騎士や天使が多い。集中攻撃されれば30点のライフなんて瞬時に溶けるゾ。

最後が赤となる。カードを単体で見ていけば決して弱くはないのだが、Brawlという環境で俯瞰的に見ると使い辛くて仕方ない。青に劣るドロー、緑に劣る展開力、黒に劣る除去、白に劣る生物の質。全体的に微妙な仕上がりだ。私が赤単で組むなら《原初の嵐、エターリ》で強いのが捲れることを祈るか、《反逆の先導者、チャンドラ》でさっさと奥義ブッパするかの2択になる。

まだまだ掘り下げられていない環境であるので、開拓者として様々なデッキに手を出して布教していきたい。脚光を浴びる前に廃れ切ってしまう可能性が否定できないのは辛い。
せっかくの公式フォーマットなんだから、GPでやればええんちゃうん?
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